土屋太鳳、尊敬する佐藤健からのサプライズに感動「家宝にします」

映画『8年越しの花嫁 奇跡の実話』の初日舞台挨拶が16日、都内・丸の内ピカデリーにて行われ、佐藤健、土屋太鳳、浜野謙太、中村ゆり、杉本哲太、薬師丸ひろ子、瀬々敬久監督が登壇した。

8年越しの花嫁

『るろうに剣心』で共演して以来、ずっと佐藤を尊敬し背中を追いかけてきたと話す土屋に、佐藤から手紙のサプライズが。「君が『健先輩は本当に凄い』など、言ってくれた数だけ、僕は強くなれました」と綴り「だから、僕にかけてくれた言葉の分だけ、自分を褒めてあげてください。本当に難しい役だったと思います。心からお疲れ様。命というものに本当の意味で向き合うことの出来る、唯一無二の女優さん。この作品を終えた今、僕があなたに抱く印象です」と土屋への素直な気持ちを打ち明けた。

8年越しの花嫁

続けて「現場であなたが、僕に向けてくれたそのエネルギーが、僕のガソリンであり、最早役作りの全てでした」と土屋に支えられたことを明かし、「麻衣さんが太鳳だったから僕は尚志として、麻衣へのこの想いは本物なのだと自信を持てました。例え本番中どうなろうとも、そのお芝居は真実なんだと、間違いじゃないんだと本気で思っていました」と撮影当時を振り返った。

8年越しの花嫁

佐藤からの手紙を受け取った土屋は「本当にありがとうございます。本気でずっと背中を追いかけてきた素晴らしい役者さんと同じ時代に生きれてよかったと思います。このお手紙を家宝にして、健先輩との取り組んだ時間を大切にして、生きて行きたいと思います」と力強く語り、会場は大きな拍手に包まれた。

8年越しの花嫁

手紙全文


太鳳へ
今でもよく覚えています。『るろうに剣心』で共演した時に、僕から刀を盗んで「うしし」と笑い、陸上選手ばりのダッシュで走り去っていくあなたの背中を見ながら「やばい子が現れたな」と思いました。

当時、土屋太鳳で検索して見たりすると、直筆アンケートに書かれた文章の長さ、信じられないほど几帳面に並ぶ文字の列に衝撃を受けたり、何時間かけて書いたんだっていうブログの長さに衝撃を受けたり。その当時あなたは所謂、単館系と言われる映画の主演を多くやっていたのですが、それらの作品を片っ端から見たりしていくうちに、その時ビビッと感じた、あの想いは確信に変わってきました。そんなあなたと、4年越しですか?夫婦役としてこんなにも素敵な作品で共に人生を歩めたこと。
心から嬉しく思います。

しかし、1つだけ心残りがあります。それは主に宣伝の時のことなのですが、君は事あるごとにずっと「背中を追いかけてきた」「本当に尊敬している方だ」「健先輩には本当に感謝している」と何度も言ってくれて、その度に、どうしても上手にリアクションを取れずごめんなさい。

勿論嬉しいのですが、なんと言いますか、というのも、本当に感謝したいのは僕の方なんです。
君が僕にそんな風に言ってくれるのは、今に始まったことじゃなくて、出会ってから今まで、勿論今回の撮影中も何度も「健先輩は本当に凄いです」「健先輩は唯一無二の役者さんです」とかなんとか言ってくれて、でも本当は全然そんなことなくて、むしろ君がそんなことを言ってくれた数だけ、僕は強くなれました。
土屋さんにそんなことを言ってもらえる自分に自信を持てました。
尊敬してもらえる先輩で居続けられるように、自分を奮い立たせることもできました。
そして現場であなたが、僕に向けてくれたそのエネルギーが、僕のガソリンであり、最早役作りの全てでした。

あなたはこうも言ってくれました。「健先輩の尚志さん素敵です」もし、健先輩の尚志さんが素敵なのだとしたら、それは麻衣が太鳳だったからです。麻衣さんが太鳳だったから僕は尚志として、麻衣へのこの想いは本物なのだと自信を持てました。本物の気持ちを胸に、後は立っていただけです。
麻衣へのその想いを持ってさえいれば後は立っているだけで、例え本番中どうなろうとも、そのお芝居は真実なんだと、間違いじゃないんだと本気で思っていました。何も怖いものはありませんでした。
こんな僕に、全力でぶつかってきてくれて、こんな僕を信じてくれてありがとう。

だから、僕にかけてくれた言葉の分だけ、自分を褒めてあげてください。本当に難しい役だったと思います。心からお疲れ様。命というものに本当の意味で向き合うことの出来る、唯一無二の女優さん。この作品を終えた今、僕があなたに抱く印象です。共に生きたあの時間、その記録、この作品『8年越しの花嫁』僕の宝物です。
たくさんの方に愛していただくことを祈って。
2017年12月16日 佐藤健


原作は「YouTube」に投稿された動画をきっかけに「奇跡の結婚式」「号泣する実話」として多くの話題を集め、2015年7月に書籍化された「8年越しの花嫁 キミの目が覚めたなら」。結婚を約束した20代のカップルに起きた不運から物語は展開され、過酷な闘病生活、記憶障害や別れ・再会を経て結ばれる奇跡の8年間を描く。

結婚式の3ヶ月前に原因不明の病に侵され、昏睡状態・記憶障害に陥ってしまう中原麻衣を土屋太鳳が、彼女の回復を祈り続け、深い愛情を注ぎ続ける西澤尚志を佐藤健がそれぞれ演じる。『るろうに剣心 京都大火編・伝説の最期編』 以来3年ぶりの共演を果たす。 監督を『64 ロクヨン』2部作の瀬々敬久が務め、脚本は2017年放送のNHK連続テレビ小説「ひよっこ」を手がける岡田惠和が担当する。

映画『8年越しの花嫁 奇跡の実話』は12月16日(土)より全国公開

【CREDIT】
原作:「8年越しの花嫁 キミの目が覚めたなら」(主婦の友社刊)
監督:瀬々敬久 脚本:岡田惠和
出演:佐藤健、土屋太鳳、北村一輝、浜野謙太、中村ゆり、堀部圭亮、古舘寛治、杉本哲太、薬師丸ひろ子(※古舘寛治の「舘」の字は、正式には外字の舘(※舎官)となる)
配給:松竹 公式サイト:http://8nengoshi.jp/

©2017「8年越しの花嫁」製作委員会

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で